春GP5.8議事録 5/8、春GP井上班議事録です。
春GP5/1議事録・井上班
春GP5.1議事録5/1、春GP井上班議事録です。
Chemistry 議事録No.2
2013春GPチームChemistryの5月1日分議事録です。
Chapter 3
「学識」に関する比較研究 文献調査 (中村)
遅くなってしまい、申し訳ありません。
・竹内洋『大学という病ー東大紛擾と教授群像』中央公論新社、2001
大学教授職の問題として、平賀粛学に代表される、戦前戦中期の東大経済学部における人事問題、派閥抗争は、触れられても良いかとおもいました。あくまで、東大経済学部という限られた空間、戦前、戦中という例外的な状況下ではありますが、日本における大学教授職にかんする事件も参考になるかとおもいます。
・黒羽亮一(Kuroha Ryouichi)『新版 戦後大学教育政策の展開』玉川大学出版、2001
「大学における知」を考えるさいに、大学における「一般教育」と「専門教育」の問題、とくに「一般教育のあり方」について知ることが有益かとおもい、挙げました。第2章「一般教育の扱い方の変遷」で、戦後から現在までの「一般教育」について、中教審や臨教審、大学審議会答申等をもとに、その理念や実践のされ方が描かれています。
「学識」に関する比較研究 文献調査(廖)
1、「中世の学問観」 上智大学中世思想研究所編 創文社 1995.8
13世紀から15世紀までの代表的な思想家たちの自己理解と学問観の変遷を概観する本です。自分にとって難しいと思いますが、歴史的な視点から見る中世の知識観の変遷が現時代の学問の本質に今日的的な考えになるのではないかと思い。この本を挙げました。
2、「変わるニッポンの大学--改革から迷走か」 苅谷剛彦 玉川大学出版部 1998
日本の大学はどこへ向かおうとしているのか。大衆化時代の大学入試、改革、カリキュラム、教育改善のシステムなど大幅に検討しました。中に、第4章と終章において、「学識」に関する問題が提出されるので、この本を挙げました。
「学識」に関する比較研究 文献調査(ZHAI)
慶應にいる最後の一年間ですので、慶應に関するものを少し勉強させていただきたいと思います。
『福澤諭吉著作集』を中心に、彼の学問観を探っていきたいと考えております。今の段階はまったく深く読んでいないが、その第5巻『学問之独立 慶應義塾之記』(慶應義塾大学出版会株式会社、2002年)を読みたいです。予備理解として、以下の論文を読む必要もあるかなと思い、羅列しました。
1.牧野吉五郎「福沢諭吉における啓蒙の性格ー文明国家の形成と学問勧奨の面から」『東北大学教育学部研究年報』第9集、1961、237-268。(日本の近代化の要請にこたえる福沢の文明国家形成論が何を意味し、そのために必要とされた「実学」がなんであったか。そして、彼の学問勧奨の態度に変化の背後に、進歩主義に導かれた議論の本位観がある。)
2.崔淑芬「福沢諭吉の『学問のすすめ』と張之洞の『勧学篇』」『筑紫女学園大学紀要』14、2002、149-168。(日本の西洋文明の先覚者と中国洋務派の代表人物の著作を、西洋文明論と教育論の二点から、相違点を取り出した。)
3.平山洋「『学問のすすめ』と『文明論之概略』 」『近代日本研究』 25、2008、97-123。(二つの著作の関係を、時系列から分析した。)
4.慶応義塾『慶應義塾百年史. 別巻, 大学編』2008。
「学識」に関する比較研究 文献調査(トウ)
一.「教育=研究一体性論の再検討: 大学教員のアイデンティティ」
坂井 昭宏 桜美林論考. 人文研究 2, 17-30, 2011年3月
1.フンボルト理念
2.教育と研究の機能的分離
3.スカラシップ論による再統合の試み
4.フンボルト理念復興の現代的意義―研究に対する社会的ニーズの拡大
5.授業の二類型―知識伝達 = 修得と課題探求
6.大学教員のアイデンティティ
二.『大学に教育革命を』 天野郁夫 有信堂 1997年
5章 組織と意識を変える
改革の現状/ 評価の問題/ 内部組織の変革/ 大学教員の役割/ 「社会化」の必要性/
役割の文化を/ ライフスタイルと職業論理/ なぜいま改革か/ 激化する大学間競争/自力で変革を
「学識」に関する比較研究 文献調査(山田)
本議題についての知識が浅く自身の研究関心にかなり拠ってしまいますが、高坂正顕著『大学の理念』(創文社1961)を提案させていただきます。高坂の思想については研究が進んでいないこともあり本共同研究で検討する価値が果たしてあるのかということは判断しかねますが、当時高坂は学芸大学学長を務めており十分に「大学人」と呼べる人物かと思います。本書においてはエリート段階からマス段階へと移行しつつある時代の流れを敏感に察知した上で、ドイツ的な教養・学問観とアメリカ的な大学の在り方の間に揺れながら、大学のあるべき姿を模索しています。
ゼミの形式がまだよく理解できていません。全員で読むというより、それぞれの関心を発表するという形式になった場合にぜひ本書について発表させていただきたいと思います。同時代の思想家や同様の問題を抱える海外の思想家等における学問観と比較できればおもしろいかと思います。
「学識」に関する比較研究 文献調査(富塚)
あまり目新しいものはないかもしれませんが、このテーマに取り組むのは初めてということで、どうかご容赦ください。
前提となる事柄が色々とわからないので、現在の高等教育の状況を含めたもの(知ることができそうなもの)を選びました。
・有本章「大学教授職とFD–アメリカと日本」、東信堂、2005年。
ものすごくFDについて論じています。著者もほかの挙げてくださった文献とかぶっていますが、興味があります。
・潮木守一「職業としての大学教授」、中央公論新社、2009年。
大学教員の育成、選抜について、米英仏独日を比較したものです。これらを通して、大学教員がどのような条件をもって「育成された」とみなされるのか、みていけたらと思います。その中で、大学教員の資質・能力に関する言及(「学識」に相当するものはなにか)もできるのではないかなあ、と。
(・「大学改革を成功に導くキーワード30」2013年。3章「教員レベルに関わる10のキーワード」について、興味がありますが、役立ちそうなのかはわかりません。カッコにしておきます)