遅くなってしまい、申し訳ありません。
・竹内洋『大学という病ー東大紛擾と教授群像』中央公論新社、2001
大学教授職の問題として、平賀粛学に代表される、戦前戦中期の東大経済学部における人事問題、派閥抗争は、触れられても良いかとおもいました。あくまで、東大経済学部という限られた空間、戦前、戦中という例外的な状況下ではありますが、日本における大学教授職にかんする事件も参考になるかとおもいます。
・黒羽亮一(Kuroha Ryouichi)『新版 戦後大学教育政策の展開』玉川大学出版、2001
「大学における知」を考えるさいに、大学における「一般教育」と「専門教育」の問題、とくに「一般教育のあり方」について知ることが有益かとおもい、挙げました。第2章「一般教育の扱い方の変遷」で、戦後から現在までの「一般教育」について、中教審や臨教審、大学審議会答申等をもとに、その理念や実践のされ方が描かれています。