春課題:学部ゼミ新4年生(14期生=2015年度3年生)

提 出

2016年4月26日(火)
学部新4年生は、期日までに、以下の課題論文(卒論草稿)を本サイトの「メディア」にアップロードしてください(ファイル形式は、原則としてMS -Word文書ファイルとする)。

課題論文

以下の内容を、すべて含むものとします。

1.テーマ(仮タイトル)=内容を的確にあらわし、かつ魅力的なもの

2.アブストラクト=ねらい・方法・概要などを1200字以内にまとめる

3.プロット=目次案(構成案)

4.ラフ・ドラフト(20,000字程度)=いずれかの章もしくは全体についての草稿

5.参考文献一覧

<論文の書き方>に関する参考文献

※レポート(論文)の執筆にあたっては、必ず論文の書き方についての参考書を参照し、形式・内容の両面において学術論文の水準を満たすこと。
1.斉藤孝・西岡達裕『学術論文の技法』【新訂版】、日本エディタースクール出版部、2005。
2.櫻井雅夫『レポート・論文の書き方 上級』慶應義塾出版会、1998。
3.白井利明・高橋一郎『よくわかる卒論の書き方』ミネルヴァ書房、2008。
4.高崎みどり編著『大学生のための「論文」執筆の手引―卒論・レポート・演習発表の乗り切り方―』秀和システム、2010。
5.花井等・若松篤『論文の書き方マニュアル―ステップ式リサーチ戦略のすすめ―』有斐閣アルマ、1997。
6.戸田山和久『論文の教室―レポートから卒論まで―』NHKブックス、2002。

なお、上記参考文献は、あくまで論文執筆のための「参考」書である。必ずしたがうべきマニュアルのように扱うことのないように、注意すること。

註や文献の表記の仕方

※引用・参考文献の出典の表記の仕方には、大きく2種類ある。これらの方式を混合させないこと。
1.脚注/巻・章・節末注(Notes and Bibliography)方式:本文中の該当箇所に右肩に小さく番号をつけ(括弧をつけることもある)、それに対応して注をつける。
2.著者名・発行年(Author-Date References)方式:本文中の該当箇所に(著者名 発行年、頁数)を入れ込み、巻末に参考文献一覧をつけ、照合可能とする。文献出典以外の注は、1と同様の方式でつける。
なお表記方法の細かい点については、<論文の書き方>の本でも必ずしも一致していないところもある。一つの論文のなかで、整合性(統一)がとれていればよい。

※英文文献の表記に関しては、The Chicago Manual of Style: The Essential Guide for Writers, Editors, and Publishers. 16th edition. Chicago: The University of Chicago Press, 2010. の主として14-15章(pp.653-810)を参照すること。上記の1と2の区別についても詳細な約束事についての記述がある。それらは、日本語の註 や文献表記にもある程度応用できる。(大学院進学予定者は、一度は目を通しておくこと。)現在は、The Chicago Manual of Style Online (http://www.chicagomanualofstyle.org/home.html)としても、手軽に利用できる。

以上

迎春 2016

関東では、晴天の元旦を迎えました。北風が少し冷たいですが、、、。
皆様は、いかがお過ごしでしょうか。
年賀2016a昨年のお正月は、喪中にあたりましたので、新年のご挨拶は控えさせていただきました。もっとも今年も、前々から予告しておりましたように、個人としてのお年賀状(郵便)はお送りせずに、WebやMailでご挨拶を申しあげることにさせていただきます。失礼をお許しいただければ、と存じます。

振り返ると2015年は、私自身も、また家族にとってもさまざまな変化のあった1年でした。
春には2度、アメリカに行く機会がありました。3月は、ずっと気になっていたネイティヴ・アメリカンの足跡をたずねて、南西部へ。4月には、懐かしのシカゴ。アメリカ教育学会(AERA)の大会と世界教育学会の理事会(WERA)に参加してきました。もちろんハイド・パークにも。4月でも、というかやはり予想通り、小雪混じりの天候にも遭遇しました。シカゴでは同道した家族がアクシデントにも見舞われ、住み慣れた場所だからこそ、油断せずに、安全に気をつけなければならないことを学びました。それでも家族それぞれに、第二の故郷シカゴの街の再訪を楽しみました。

2015年の前半は、学部の仕事としては、創設125年の諸行事、特に6月に開催された記念講演会・シンポジウムが大きかったです。一連の記念行事を通して、あらためて文学部の学術の幅広さと奥深さ、そして底力を実感することができました。
そして後半、、、。7月1日の「選挙」で、まったく予定が狂ってしまいました。その後の半年間は、常に緊張しながら過ごしてきたように思います。就任後3ヵ月経ちましたが、幸い、日吉主任、学部長補佐、学部長秘書、三田・日吉の両学習指導主任、関連する二つの大学院の研究科委員長、そして「地元」の教育学専攻をはじめとする多くの方々のあたたかいサポートを得て、私でもなんとかかんとか重責を担うことができているように思われます。ほんとうにありがとうございます。そして今後ともよろしくお願い致します。
ご存知のように、日本の人文学・社会科学の学術にかかわる環境には厳しいものがあります。これからも高大接続改革や教員養成制度改革など、喫緊に対応しなければならない課題も厳しく迫ってきています。いまこそ慶應義塾の文学部がやらなければならないこと、できることがあるように思えます。引き続き周囲の協力を得ながら、立ち向かってゆきたいと思います。
そして校務の多忙さのしわ寄せは、どうしても担当する大学院生や学部学生に及んでしまいます。院生の進路や学部ゼミの運営など、悩むことも多く、2016年の課題のひとつです。ただ、毎年OGOB会には多くの卒業生が駆けつけてくれるなど、励まされることも少なくなく、できる限りの力は注ぎたいと思っています。(ただ、なんとか、自立してほしい、とは思うけど、、、。)

学会関係では、9月にようやく教育思想史学会会長として、3年間の任期を終えることができました。「歴史」(と「比較」)へのこだわり、アクチュアリティの追求、学会間連携など、いくつかテーマを掲げましたが、こちらも事務局スタッフや理事会、会員のみなさんの協力を得て、ある程度のことは達成できたのではないか、と思っています。ただし積み残した仕事も。『教育思想事典』増補の編集については持ち越しです。こちらも多くの執筆者の協力を得ながら、2016年半ばには、ようやく形にできる見通しです。
このほか昨年後半からは、教育哲学会の機関誌編集委員長、そして(こちらはまったくの想定外だったのですが)日本教育学会の機関誌編集委員長としても責任を担うことになりました。日本教育学会は、国際交流にもかかわってきているので、世界教育学会(日本開催)のことなども課題となっています。いずれにせよ、学部長職とともに、なんとか2年間の任期の責を果たしたいと思います。

家族に関しては、みな健康で過ごせたことに感謝しています。愚息は、就職も希望通りに決まり、おそらく今年の4月からは家を離れることになります(とは言っても、すでにあんまり家に帰ってきませんが)。4年間とりくんだ「●●実」も、最後の年にはそれなりの責任を果たせたようにきいています。妻の仕事も順調なようで、2016年はひょっとしたらステップ・アップもあるかもしれません。いつも彼女のフットワークの軽さには脱帽しますが、強盗に襲われない程度に、楽しく世界の各地を闊歩してほしいと思っています。

年賀はがきには書ききれない近況報告となりました。
こんな私(たち)ですが、友人、職場などの関係者のみなさんに支えられながら、新たな気持ちで新年に向かってゆきたいと思います。
どうぞ、今年もよろしくお願い致します。
そして、皆様の新年もすばらしい一年となりますように。

2016年元旦