学部ゼミ夏課題(2014年度)

提 出

2014年9月10日(水)23:59【厳守】
本サイトの「メディア」にアップロードする(ファイル形式は、原則としてMS -Word文書ファイルとする)。

課 題

≪3年生対象≫

0.以下にあげるものをはじめとして、<論文の書き方>に関する参考書を複数通読すること。
1.研究課題を決める(卒論のテーマを意識しつつ)。
2.その課題に関連する参考文献(少なくとも50点)を検索し、リストを作成する。
(単行本、論文、資料など)
3.参考文献のうち、少なくとも10点について精読し、ノート(カード)をとる。
(ノートをもとに、それらの要約をまとめる。)
4.精読した文献から、設定した課題に関する現在の研究水準として、
–a) なにがどこまで明らかにされているのか、
–b) 対立する考え方(論争点)としてどのようなものがあるのか、
–c) 今後の研究課題としてなにが残されているのか、について確認する。
5.上記4に基づいて、自分の研究は、「なにについて」「どこまで」「どのように」して明らかにしようとするのか、
について考えをまとめる。
6.以上をふまえて、8,000〜12,000字程度の【論文】をまとめる。
論文には少なくとも、以下の諸点が含まれていなければならない。
–a) テーマ(タイトル)
–b) テーマの概要(上記5)
–c) なぜそのテーマを課題とするのか
–d) 先行研究の検討(上記4)
–e) テーマの具体的内容・展開
、今後の研究の見通し・計画・予定
–f) 参考文献リスト

≪4年生対象≫

0.The Craft of Researchの内容についてよく復習すること。
1.卒業論文の下書きにあたるものを、40,000字程度にまとめる(表題・アブストラクト・目次・注・参考文献一覧をつけたもの)。
2.章の構成の仕方、註のつけ方、参考文献の表記の方法などについては、各自、以下に示すような<論文の書き方>に関する書物を複数参考にして正確な様式を用いること。

<論文の書き方>に関する参考文献

※レポート(論文)の執筆にあたっては、必ず論文の書き方についての参考書を参照し、形式・内容の両面において学術論文の水準を満たすこと。
1.斉藤孝・西岡達裕『学術論文の技法』【新訂版】、日本エディタースクール出版部、2005。
2.櫻井雅夫『レポート・論文の書き方 上級』慶應義塾出版会、1998。
3.白井利明・高橋一郎『よくわかる卒論の書き方』ミネルヴァ書房、2008。
4.高崎みどり編著『大学生のための「論文」執筆の手引―卒論・レポート・演習発表の乗り切り方―』秀和システム、2010。
5.花井等・若松篤『論文の書き方マニュアル―ステップ式リサーチ戦略のすすめ―』有斐閣アルマ、1997。
6.戸田山和久『論文の教室―レポートから卒論まで―』NHKブックス、2002。

なお、上記参考文献は、あくまで論文執筆のための「参考」書である。必ずしたがうべきマニュアルのように扱うことのないように、注意すること。

註や文献の表記の仕方

※引用・参考文献の出典の表記の仕方には、大きく2種類ある。これらの方式を混合させないこと。
1.脚注/巻・章・節末注(Notes and bibliography)方式:本文中の該当箇所に右肩に小さく番号をつけ(括弧をつけることもある)、それに対応して注をつける。
2.著者名・発行年(The author-date system)方式:本文中の該当箇所に(著者名 発行年、頁数)を入れ込み、巻末に参考文献一覧をつけ、照合可能とする。文献出典以外の注は、1と同様の方式でつける。
なお表記方法の細かい点については、<論文の書き方>の本でも必ずしも一致していないところもある。一つの論文のなかで、整合性(統一)がとれていればよい。

※英文文献の表記に関しては、The Chicago Manual of Style: The Essenntial Guide for Writers, Editors, and Publishers. 15th edition. Chicago: The University of Chicago Press, 2003. の主として16-17章(pp.593-754)を参照すること(最新版は、16th edition)。上記の1と2の区別についても詳細な約束事についての記述がある。それらは、日本語の註 や文献表記にもある程度応用できる。(大学院進学予定者は、一度は目を通しておくこと。)現在は、The Chicago Manual of Style Online (http://www.chicagomanualofstyle.org/home.html)としても、手軽に利用できる。

以上

【大学院ゼミ】夏季自主ゼミ日程

夏休み中、下記日程で自主ゼミを行います。

内容は前半にがCraft of Researchの読書会、後半が希望者による研究相談等です。基本的にM1・D1向けですが、ご希望の方はご自由にご参加ください。前半のみ/後半のみでも構いません。

日程・Craft of Research割振・研究報告割振
8/02 土 Chap.1 (原)
8/08 金 Chap.2 (田中)
8/15 金 Chap.3 (嶋田)・原
8/20 水 Chap.4 (井上)・久保田
8/27 水 Chap.5 (嶋田)・嶋田
9/01 月 Chap.6 (加藤)・田中
9/05 金 Chap.7-8 (夏)・夏
9/12 金 Chap.9-10 (田中)・研究報告未定
9/18 木 Chap.11 (久保田)・研究報告未定

各日14:00-17:00頃(初回のみ10:00-12:00)を予定し、途中入退室自由です。場所は基本的に院生談話室を予定していますが、適宜グループ学習室・第一校舎4階教室等も使用予定です。レジュメ準備の都合上、M1・D1以外でご参加の際は原までご連絡をお願いいたします。

7月18日の論点(異文化班)

<高校段階とカレッジ段階におけるcoreの相違>

p99 L9~

But schools have,after all,a huge task of plain exposition to perform if students are to have in their hands the main tools and elements of knowledge,and,instead of repeating this work,colleges should move on to new relationships and new stages of understanding.

→ここでのnew relationships and new stages of understandingは何を意味しているのか?高校との違いは具体的に何を指すのか?

(ⅰ)もしも単に学問的なものを指しているならば、これは果たして全ての人で共通としてのgeneral educationと言えるのか?

(ⅱ)もしもここでの段階(stage)は、citizenにおいて段階があり、カレッジでは更にcitizenとしての質を向上させることを意味しているならば、

→やはりカレッジにおいてエリート性が生まれてしまうのではないか。

→liberal educationのエリート性を無くそうとした結果、general educationを作り出したが、

カレッジにいけない人たちは、より発展的と思われるgeneral educationを受けられず、citizenとしての質が高められないことになる。

<補足>

もしも説(ⅱ)が成立するものであれば、このレポートが出された後のアメリカの社会背景を探ってみると、Chinese Exclusion Act(中国人排斥法) を1943年に廃止したことを始め、徐々に移民に対する制限をはずしていく動向が見られる。

→この移民の観点ももしかしたらこのレポートの中に内在しているかもしれない。

以上です。

よろしくお願いします。

 

後期テキスト候補

後期テキスト候補

2014年後期の一限テキスト候補をアップデートしました。
来週の水曜日(16日)に多数決をとり、後期のテキストを決定したいと思っています。
みなさまには、それまでにテキストの内容の簡単な説明とURLを載せたので、目を通していただき、希望を二つほどに絞ってきていただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
一限部(上野、宮澤)