【大学院ゼミ/1限】「教養」に関する比較教育的研究 第5回

1. 答申を通して見えてきたサブ・テーマ
□教養と大学教員の関係
・教養を担当する教員の資質
・教養教育における大学と教員の関係
□教養における異文化との接触
・教養として異文化に接することの必要性
・「異文化」の定義の拡大
□教養をカリキュラム内のものとして捉えるか,カリキュラム外のものとして捉えるか
・liberal artsの訳語としての,カリキュラム内での教養
・culture/Bildungの訳語としての,カリキュラム外のものまで含めた教養
→”hidden curriculum”的なものは後者に入る
□教育基本法改正における教養に関する言及の変化

2. グループ分け
□教養に関する文献等を読むための「視点」で分ける
・教養を担当する教員の資質: 原・加藤・折田・山田
・「異文化」と教養: 夏・桜間・嶋田・富塚・間篠
・社会(的結束)と教養:  井上・田中・久保田・寥・中村
□「大正教養主義」は,視点となり得るか?

3. 次回以降課題
□次回
・竹内洋『教養主義の没落』を,各グループの観点から読み,各グループ1人ずつ発表
□次々回以降
・各グループからの題材のつきあわせ
・共通文献の選定

【大学院ゼミ/1限】「教養」に関する比較教育的研究 第4回

1.「新しい時代における教養教育の在り方について」の背景
□初等・中等教育
・新学習指導要領の施行(2002.4-)
→諮問理由として,「生きる力」との整合性
□大学教育
・1991年の大学設置基準大綱化以降の流れの軌道修正
・FD議論の加速

2.「新しい時代における教養教育の在り方について」以降の流れ
□初等・中等教育
・教育基本法・学校基本法改正(2006)
□大学教育
・大学設置基準改正
→FDの努力義務化・義務化

3.次回までの課題
答申に加え,議事録を見て,各自の課題意識から答申を分析
→教養研究に関するサブ・テーマを挙げていく