5.7 一限英語論点
【大学院ゼミ/1限】「教養」に関する比較教育的研究 第3回
1.『ビジネスパーソンのための教養大全』を読んでの論点
□「立場と年代によって変わる教養ニーズ」という考え方
・本当に「今」知るべきものか?結局古い教養観なのでは?
→年代別の教養観が提示されているが、以降の議論のベースは「経営者」≒50代
・こうした教養観がどのように成立したのか?
・教養を得る目的は?
→本書では「ビジネスに使える知識」に収斂?
□教養として挙げられている項目について
・分類方法が系統だっていない
・「教養が足りない」と感じる人の「教養」観からスタートして良いのか?
・他国や別の時代ではどうか?ジェンダー的な視点が入るとどうなるか?
□本書における「教養」観
・「教養」≒知識?
⇔大正教養主義における人生観のための教養のあり方
→戦後の大学における「教養科目」(=一般教育科目)とは別物
・「教養」の獲得≒本を読む
→ある種伝統的な教養観
2.今後の展開案
□この『教養大全』が書かれるに至った背景・文脈を探る
・竹内洋『教養主義の没落』を読み、この議論の延長線上に『教養大全』を置く
→「教養」から「キョウヨウ」へ、という議論
・吉田文『大学と教養教育』:大学カリキュラムの根無し草状態、知の断片化
→これに対する反感として、『教養大全』があるのでは?
□「教養≒知識」という考え方に対する反論
・大正教養主義的な、人生観を含む教養のあり方を再考すべき
→大正教養主義における、「読者」は誰か?
→主に旧制高校・帝大学生?
□ビジネス界での教養と、学校教育での「教養」の差異の検討
・中教審2002「新しい時代における教養教育の在り方について(答申)」と、『教養大全』の比較
3.今後の課題
□次週(5/9):中教審「新しい時代における教養教育の在り方について(答申)」(2002)を講読(折田さん発表)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/020203.htm
・『教養大全』との教養観の比較
・これと照らして、各自の「教養」に対する考え方をまとめる
・可能であれば、竹内洋『教養主義の没落』をどのように読むかも考えておく
□次々週(5/16):竹内洋『教養主義の没落』(中央公論新社, 2003)を講読
・各自入手し、5/16までに読んでおくこと
かさぶたぶたぶ班
【大学院ゼミ/1限】「教養」に関する比較教育的研究 第2回
1. 間篠・原による研究デザインの提案
□先週紹介した各自の研究関心を基に,地域・時代別にグループ分け
□春学期は各グループから共通文献を出し合い,講読していく
2. 提案に対する意見
□グループを分ける前に共通認識を深める必要がある
□これまでの「教養」研究の枠組みに囚われかねない
→最近の一般的な「教養」観をまず見ることを提案
3. 次回の課題
□『ビジネスパーソンのための教養大全』(日経BPムック,2013)を読んだうえで,各自の研究関心の明確化と,当面のグループ分けの素案を全員がそれぞれ作成してくる
□加藤・櫻間がまず発表
□発表は,文献を読んだ上での自信の研究関心や今後やるべきことについて行う。指定文献の要約などは不要。
□間篠・原で研究計画の練り直し
かさぶたぶたぶ班
KIWAMU議事録4/23
4.23 一限英語論点
Chapter3の論点です。ご確認お願いいたします。
4.16 一限英語論点
チャプター1、2の論点です。ご確認ください。
【大学院ゼミ/2限】2014年度春学期・日程
As of Apr. 11, 2014
04/18 原
04/25 嶋田・田中
05/02 久保田・井上
05/09 間篠・加藤
05/16 原・中村
05/23 藤本
05/30 久保田 ※補講日
06/06 富塚・寥
06/13 間篠・井上
06/20 原・的場
06/27 久保田・加藤
07/04 岸本・夏・田中
07/11 山田・中村・嶋田・寥 ※要調整
07/18 藤本・間篠・原
変更等が発生した場合は,各自で調整のうえ,ML等で連絡してください。