【大学院ゼミ/1限】第3回・第4回の記録と次回(5/15)の課題

□5/1・5/8の議論のまとめ
こちらにこれまでの論点とそのつながりを図式的に示しました。
・5/1に発表した人と,5/8に発表した人で,関心が以下に集中していた
– 5/1発表組:「ジェネリック・スキル」としての「教養」概念の展開
– 5/8発表組: (主に戦後の)日本の高等教育政策(答申等の文書)における「教養」に関する諸概念の検討

□今後の進め方(案)
・さしあたり,5/1に発表した人と5/8に発表した人でグループを組み,調査にあたって共同でできる部分を行っていく
→発表していない人はどちらにより関心が近いか考えておいてください
・ゼミの時間は1週ごとに交互に使う

□5/15の課題(担当:嶋田・小松)
・「ジェネリック・スキル」の中身とその批判
・「ジェネリック・スキル」と学問的な技能(アカデミック・スキル)の違い
・「ジェネリック・スキル」養成の実践例
※発表者以外も調べてくること

【大学院ゼミ/1限】第2回(4/24)の記録と次回(5/1)の課題

□4/24の発表と質疑
・「教養」と「専門」
– カリキュラムとしての「教養教育」と,日本における「教養」という語の関係をどのように捉えるか
→1946年ごろ,「一般教育」という語が出る前に「一般(的)教養」という語が出てくる
→「一般(的)教養」という語が何を指すのかを考える必要もあるのでは?
→「一般教育」との隣接/断絶:旧制高校・帝大の文化を見たうえで
-「新しい」/「かつての」教養とは?
→「力」概念/古典等の読書に由来するもの

・スキル/コンピテンシーと教養
-「知の脱文脈化」「パッケージ化」「シミュレーション化」とは?
– 転換点はどこ?
→2002年答申から
-「双方向の関係」の状態,どちらが主導権を有している?
→対等な関係というよりは社会側に主導権がある
-新しい教養を担う機関として,「教養研究センター」等の存在
-「リテラシー」と「スキル」/「コンピテンシー」の関係をどのように捉えるか

・「教育基本法における「教養」」
→政策文書における「教養」という語の用いられ方の事例
-「教養」/「文化」/「知識」の使い分けの法則はあるのか?
→議事録では,「知識」を超える何かを含むため「教養」を用いるべきとの意見
→「教養」に「知識」と「能力」が内包
→ “literacy”という語との関係にも注目すべきでは?
-「基本法」の法学上の位置

□他の意見・情報
・海外でのジェネリック・スキル概念(オーストラリアの事例など)
・メディア・リテラシーとの関係
→「リテラシー」という語には「積極的に参与する」というニュアンスが含まれる
・ここまで出てきた各トピックが,なぜ問題になるのか?
→実際に生じている「教養」に関する問題との関連がまだ希薄

□第3回(5/1)の課題
・M2以上の参加者は各自,以下の諸点についてA41枚程度のレジュメにまとめ,1人5分程度で発表する
1) 現在の日本の大学教育について,何が最も問題であると考えるか
– 各自が最も問題であると感じることを一言で表現し,そのうえで説明を付すこと
– その問題が生じているとする根拠を提示すること
2) 上記1)がなぜ問題か
3) 上記1)が,「教養」とどのように関連するか
– 昨年度の研究の継続としてでも,昨年度とは全く別のものでも可
– 昨年度の研究の継続として行う場合は,その概要も合わせて説明すること

□付記
・「教養」という語は必ずしも大学教育のみに完結するものではないが,本年度はさしあたり,「大学」という制度と関連付けた問題関心の設定を行うこととする

【大学院ゼミ/1限】次回(4/24)について

□4/10の内容
・メンバー自己紹介/「教養」に関する問題関心
– スキル/コンピテンシーと教養の関係
– 一般教育のリメディアル化
– 専門と教養の対立
-「政治的教養」=”political literacy”という教育基本法上の表現
– 市民性と教養
– リベラル・エデュケイションと教養の差異
・「教養」と「スキル」/「コンピテンシー」に関して
– 大学教育がスキル/コンピテンシーに偏ることで何が悪いか
→大学/教員の特質や効率性の問題
– スキル/コンピテンシーの種類の問題
・研究の進め方
– 概念・理念上の問題に留まらず,制度・組織・カリキュラムを参照すること

□次回(4/24)の予定
・自己紹介の際に出てきた「教養」に関するTopicについて以下の3名に簡単に調べてもらい,発表してもらう
– スキル/コンピテンシーと教養:井上
-「政治的教養」:久保田
– 専門と教養の対立:原田

□今後の方針(案)
・上記をたたき台として各自の関心を出し合い,本年度扱うTopicを3つ程度に絞る
・Topicを軸としてグループを3つほど編成し,以降グループ毎で共同研究を行う
・残りの授業は各グループに3回ずつ割り振り,各グループの研究の進捗に合わせて研究計画検討,先行研究検討等に利用してもらう

□4/24の課題については,発表者以外も,簡単にで良いので調べてきたうえで出席してください。
□以上,特に今後の方針について,ご意見のある方はこの記事にコメント投稿または原宛てにメールでお願いします。

春課題:学部ゼミ新4年生(13期生=2014年度3年生)

提 出

2015年5月12日(火)
学部新4年生は、期日までに、以下の課題論文(卒論草稿)を本サイトの「メディア」にアップロードしてください(ファイル形式は、原則としてMS -Word文書ファイルとする)。

課題論文

以下の内容を、すべて含むものとします。

1.テーマ(仮タイトル)=内容を的確にあらわし、かつ魅力的なもの

2.アブストラクト=ねらい・方法・概要などを1200字以内にまとめる

3.プロット=目次にあたる構成案

4.ラフ・ドラフト(20,000字程度)=いずれかの章もしくは全体についての草稿

5.参考文献一覧

<論文の書き方>に関する参考文献

※レポート(論文)の執筆にあたっては、必ず論文の書き方についての参考書を参照し、形式・内容の両面において学術論文の水準を満たすこと。
1.斉藤孝・西岡達裕『学術論文の技法』【新訂版】、日本エディタースクール出版部、2005。
2.櫻井雅夫『レポート・論文の書き方 上級』慶應義塾出版会、1998。
3.白井利明・高橋一郎『よくわかる卒論の書き方』ミネルヴァ書房、2008。
4.高崎みどり編著『大学生のための「論文」執筆の手引―卒論・レポート・演習発表の乗り切り方―』秀和システム、2010。
5.花井等・若松篤『論文の書き方マニュアル―ステップ式リサーチ戦略のすすめ―』有斐閣アルマ、1997。
6.戸田山和久『論文の教室―レポートから卒論まで―』NHKブックス、2002。

なお、上記参考文献は、あくまで論文執筆のための「参考」書である。必ずしたがうべきマニュアルのように扱うことのないように、注意すること。

註や文献の表記の仕方

※引用・参考文献の出典の表記の仕方には、大きく2種類ある。これらの方式を混合させないこと。
1.脚注/巻・章・節末注(Notes and bibliography)方式:本文中の該当箇所に右肩に小さく番号をつけ(括弧をつけることもある)、それに対応して注をつける。
2.著者名・発行年(The author-date system)方式:本文中の該当箇所に(著者名 発行年、頁数)を入れ込み、巻末に参考文献一覧をつけ、照合可能とする。文献出典以外の注は、1と同様の方式でつける。
なお表記方法の細かい点については、<論文の書き方>の本でも必ずしも一致していないところもある。一つの論文のなかで、整合性(統一)がとれていればよい。

※英文文献の表記に関しては、The Chicago Manual of Style: The Essenntial Guide for Writers, Editors, and Publishers. 15th edition. Chicago: The University of Chicago Press, 2003. の主として16-17章(pp.593-754)を参照すること(最新版は、16th edition)。上記の1と2の区別についても詳細な約束事についての記述がある。それらは、日本語の註 や文献表記にもある程度応用できる。(大学院進学予定者は、一度は目を通しておくこと。)現在は、The Chicago Manual of Style Online (http://www.chicagomanualofstyle.org/home.html)としても、手軽に利用できる。

以上