カテゴリー: 学部ゼミ
「学識」に関する比較研究 文献調査 (中村)
遅くなってしまい、申し訳ありません。
・竹内洋『大学という病ー東大紛擾と教授群像』中央公論新社、2001
大学教授職の問題として、平賀粛学に代表される、戦前戦中期の東大経済学部における人事問題、派閥抗争は、触れられても良いかとおもいました。あくまで、東大経済学部という限られた空間、戦前、戦中という例外的な状況下ではありますが、日本における大学教授職にかんする事件も参考になるかとおもいます。
・黒羽亮一(Kuroha Ryouichi)『新版 戦後大学教育政策の展開』玉川大学出版、2001
「大学における知」を考えるさいに、大学における「一般教育」と「専門教育」の問題、とくに「一般教育のあり方」について知ることが有益かとおもい、挙げました。第2章「一般教育の扱い方の変遷」で、戦後から現在までの「一般教育」について、中教審や臨教審、大学審議会答申等をもとに、その理念や実践のされ方が描かれています。
「学識」に関する比較研究 文献調査(廖)
1、「中世の学問観」 上智大学中世思想研究所編 創文社 1995.8
13世紀から15世紀までの代表的な思想家たちの自己理解と学問観の変遷を概観する本です。自分にとって難しいと思いますが、歴史的な視点から見る中世の知識観の変遷が現時代の学問の本質に今日的的な考えになるのではないかと思い。この本を挙げました。
2、「変わるニッポンの大学--改革から迷走か」 苅谷剛彦 玉川大学出版部 1998
日本の大学はどこへ向かおうとしているのか。大衆化時代の大学入試、改革、カリキュラム、教育改善のシステムなど大幅に検討しました。中に、第4章と終章において、「学識」に関する問題が提出されるので、この本を挙げました。
「学識」に関する比較研究 文献調査(山田)
本議題についての知識が浅く自身の研究関心にかなり拠ってしまいますが、高坂正顕著『大学の理念』(創文社1961)を提案させていただきます。高坂の思想については研究が進んでいないこともあり本共同研究で検討する価値が果たしてあるのかということは判断しかねますが、当時高坂は学芸大学学長を務めており十分に「大学人」と呼べる人物かと思います。本書においてはエリート段階からマス段階へと移行しつつある時代の流れを敏感に察知した上で、ドイツ的な教養・学問観とアメリカ的な大学の在り方の間に揺れながら、大学のあるべき姿を模索しています。
ゼミの形式がまだよく理解できていません。全員で読むというより、それぞれの関心を発表するという形式になった場合にぜひ本書について発表させていただきたいと思います。同時代の思想家や同様の問題を抱える海外の思想家等における学問観と比較できればおもしろいかと思います。
Chapter 2 論点
Chapter 2の論点です。
今回は本文の内容が長く、発表に時間がかかってしまうと班の中で判断したため、11期12期の1限部と相談した上で議論は資料無しでおこないたいと思います。ご了承ください。
論点
「昨今の個性重視の教育ブームは本当にいいものだと言えるだろうか?」
論点に至るまで
本章:教育哲学を取り扱った内容
アジアではいい成績を修めることが教育の最重要課題とされている。
アメリカでは子どもの個性を最大限に引き出すことが教育の目標とされている。
(これらは、それぞれの文化の哲学的思想の違いによるもの。
・アジアの儒教的価値観では、努力さえすれば高い成果をあげられると考えられており、その教育的成果によって社会的階級をあがっていけるとされている。
・アジアの親が子どもに対して設定する高い目標を越えさせることも、子どもの自尊心には必要。
アメリカではそうではない。)
⇒この考え方は今の日本においても受け継がれていると考えられる。
それを踏まえると、昨今の個性重視の教育ブームは本当にいいものだと言えるのだろうか?
今の教育観は日本(アジア)のいい教育観を損なうようなものになっていないだろうか?
論点へ。
よろしくお願いいたします。
Chapter1 論点
議事録
GP B班、チーム名Chemistryに決まりました。
【学部ゼミ】2013:春学期日程を掲載しました
春課題:学部ゼミ新4年生(11期生=2012年度3年生)
提 出
2013年4月23日(火)
学部新4年生は、期日までに、以下の課題論文(卒論草稿)を本サイトの「メディア」にアップロードしてください(ファイル形式は、原則としてMS -Word文書ファイルとする)。
課題論文
以下の内容を、すべて含むものとします。
1.テーマ(仮タイトル)=内容を的確にあらわし、かつ魅力的なもの
2.アブストラクト=ねらい・方法・概要などを1200字以内にまとめる
3.プロット=目次にあたる構成案
4.ラフ・ドラフト(20,000字程度)=いずれかの章もしくは全体についての草稿
5.参考文献一覧
<論文の書き方>に関する参考文献
※レポート(論文)の執筆にあたっては、必ず論文の書き方についての参考書を参照し、形式・内容の両面において学術論文の水準を満たすこと。また必要に応じて、The Craft of Researchを復習すること。
1.斉藤孝・西岡達裕『学術論文の技法』【新訂版】、日本エディタースクール出版部、2005。
2.櫻井雅夫『レポート・論文の書き方 上級』慶應義塾出版会、1998。
3.白井利明・高橋一郎『よくわかる卒論の書き方』ミネルヴァ書房、2008。
4.高崎みどり編著『大学生のための「論文」執筆の手引―卒論・レポート・演習発表の乗り切り方―』秀和システム、2010。
5.花井等・若松篤『論文の書き方マニュアル―ステップ式リサーチ戦略のすすめ―』有斐閣アルマ、1997。
6.戸田山和久『論文の教室―レポートから卒論まで―』NHKブックス、2002。
なお、上記参考文献は、あくまで論文執筆のための「参考」書である。必ずしたがうべきマニュアルのように扱うことのないように、注意すること。
註や文献の表記の仕方
※引用・参考文献の出典の表記の仕方には、大きく2種類ある。これらの方式を混合させないこと。
1.脚注/巻・章・節末注(Notes and bibliography)方式:本文中の該当箇所に右肩に小さく番号をつけ(括弧をつけることもある)、それに対応して注をつける。
2.著者名・発行年(The author-date system)方式:本文中の該当箇所に(著者名 発行年、頁数)を入れ込み、巻末に参考文献一覧をつけ、照合可能とする。文献出典以外の注は、1と同様の方式でつける。
なお表記方法の細かい点については、<論文の書き方>の本でも必ずしも一致していないところもある。一つの論文のなかで、整合性(統一)がとれていればよい。
※英文文献の表記に関しては、The Chicago Manual of Style: The Essenntial Guide for Writers, Editors, and Publishers. 15th edition. Chicago: The University of Chicago Press, 2003. の主として16-17章(pp.593-754)を参照すること(最新版は、16th edition)。上記の1と2の区別についても詳細な約束事についての記述がある。それらは、日本語の註 や文献表記にもある程度応用できる。(大学院進学予定者は、一度は目を通しておくこと。)現在は、The Chicago Manual of Style Online (http://www.chicagomanualofstyle.org/home.html)としても、手軽に利用できる。
以上
【学部ゼミ】10期生卒業論文発表会(1/26/2013)
詳細は、こちらを参照してください。
※なお、現役生および12期生以外の方で、参加(含・打ち上げ)を希望する方(OGOBを含む)は、事前に松浦までご連絡ください。