【学部ゼミ】2016年度(14期生)卒業論文発表会

as of 01/24/2017

日時:2017年1月30日(月)
場所:三田キャンパス・南校舎4階447教室

プログラム

0900-0925 原梨花子 これからの小学校における英語教育について ~文字指導の意義と必要性~
0925−0950 水野煕也 大学教育の改善に資する認証評価制度構築—内部質保証の実質化に向けて—
0950-1015 岡野史恵 理工系人材の質的充実のために ―飛び入学に着目して―
1015-1040 前田龍太 特別支援教育の就職率改善の道を探る ―日本とスウェーデンの比較を通して―
1040-1050 休 憩
1050-1115 田智善 韓国社会における脱北青少年の適応のための教育 ―脱北者と韓国人の相互適応のための教育を―
1115-1140 金澤遥 「自覚的自己形成」のための教養教育 〜授業における2つの“対話”に着目して〜
1140-1205 中野ゆみ 学校は少年非行を減らせるか -現行の非行防止策から考える―
1205-1230 古谷りこ 幼小連携を進展させる ―私立幼稚園と小学校の視点から考える幼小連携―
1230-1310 昼休憩
1310-1335 田崎千尋 国際バカロレア教員養成における課題の検討 〜理念に沿った教科指導の実現に向けて〜
1335-1400 本村真由子 学校全体で実施する総合学習 ―カリキュラム編成時における学校の裁量に着目して―
1400-1425 山端彩花 読解力向上に有効な教育 ―授業と評価の関係に着目して―
1425-1450 高橋杏果 英語による音声コミュニケーション能力の養成 ―「ドラマ」教育実践の可能性―
1450-1515 渕井亮太 「市民性」といじめ問題 ―いじめ防止の観点から考えるシティズンシップ教育の可能性―
1515-1525 休 憩
1525-1550 平井海太郎 児童虐待発生予防のために 〜親の能動性とブックスタートに着目して〜
1550-1615 井上実香 奨学金制度改善で教育の機会均等を目指す −日本に給付型奨学金がない原因を探る−
1615-1640 田代綾香 より密接な博学連携へ
1640-1705 高橋亮 「不登校支援」 ‐適応指導教室の活用の余地に着目して‐
1705-1730 青山内津子 日本における多文化教育の推進に向けて ―今、 公教育変革の転換点に立たされて―
1730- 総 括

以上

春課題:学部ゼミ新4年生(15期生=2016年度3年生)

提 出

2017年5月9日(火)
学部新4年生は、期日までに、以下の課題論文(卒論草稿)を本サイトの「メディア」にアップロードしてください(ファイル形式は、原則としてMS -Word文書ファイルとする)。

課題論文

以下の内容を、すべて含むものとします。

1.テーマ(仮タイトル)=内容を的確にあらわし、かつ魅力的なもの

2.アブストラクト=ねらい・方法・概要などを1200字以内にまとめる

3.プロット=目次案(構成案)

4.ラフ・ドラフト(20,000字程度)=いずれかの章もしくは全体についての草稿

5.参考文献一覧

<論文の書き方>に関する参考文献

※レポート(論文)の執筆にあたっては、必ず論文の書き方についての参考書を参照し、形式・内容の両面において学術論文の水準を満たすこと。
1.斉藤孝・西岡達裕『学術論文の技法』【新訂版】、日本エディタースクール出版部、2005。
2.櫻井雅夫『レポート・論文の書き方 上級』慶應義塾出版会、1998。
3.白井利明・高橋一郎『よくわかる卒論の書き方』ミネルヴァ書房、2008。
4.高崎みどり編著『大学生のための「論文」執筆の手引―卒論・レポート・演習発表の乗り切り方―』秀和システム、2010。
5.花井等・若松篤『論文の書き方マニュアル―ステップ式リサーチ戦略のすすめ―』有斐閣アルマ、1997。
6.戸田山和久『論文の教室―レポートから卒論まで―』NHKブックス、2002。

なお、上記参考文献は、あくまで論文執筆のための「参考」書である。必ずしたがうべきマニュアルのように扱うことのないように、注意すること。

註や文献の表記の仕方

※引用・参考文献の出典の表記の仕方には、大きく2種類ある。これらの方式を混合させないこと。
1.脚注/巻・章・節末注(Notes and Bibliography)方式:本文中の該当箇所に右肩に小さく番号をつけ(括弧をつけることもある)、それに対応して注をつける。
2.著者名・発行年(Author-Date References)方式:本文中の該当箇所に(著者名 発行年、頁数)を入れ込み、巻末に参考文献一覧をつけ、照合可能とする。文献出典以外の注は、1と同様の方式でつける。
なお表記方法の細かい点については、<論文の書き方>の本でも必ずしも一致していないところもある。一つの論文のなかで、整合性(統一)がとれていればよい。

※英文文献の表記に関しては、The Chicago Manual of Style: The Essential Guide for Writers, Editors, and Publishers. 16th edition. Chicago: The University of Chicago Press, 2010. の主として14-15章(pp.653-810)を参照すること。上記の1と2の区別についても詳細な約束事についての記述がある。それらは、日本語の註 や文献表記にもある程度応用できる。(大学院進学予定者は、一度は目を通しておくこと。)現在は、The Chicago Manual of Style Online (http://www.chicagomanualofstyle.org/home.html)としても、手軽に利用できる。

以上

迎春2017

遅ればせながら、新年のご挨拶を申し上げます。本年もどうぞよろしくお願い致します。

昨年末は、少し早めの休暇をいただいて、新年にかけて2週間ほどアメリカに滞在していました。政権移行期のアメリカを覗いてみたいことと、寒さを覚悟しつつ久しぶりにボストンを訪ねてみたい、との思いからでした。二人の大統領にかかわる博物館や図書館、国立公文書館、議会図書館、ハーヴァード大学、ボストン公共図書館など、ホリデー・シーズンにしては、比較的効率よくまわることができました。またボストン市内もぐるぐる歩き回りました。よい気分転換になりました。

帰国後は、すぐに校務もはじまり、出版企画の編集会議、二つの学会の機関誌編集委員会、そして別の学会が刊行する事典の改訂増補の大詰めの作業と、慌ただしい毎日がはじまりました。彼の地の想い出も、遠い昔のことのようです。ただ、1〜2月の仕事を乗り越えれば、校務ではありますが、3月にニューヨークに出張することも予定しています。変革期のアメリカを、少し時間をおいたところで、またたずねてみるのを楽しみにしています。

昨年は、慶應でのゼミのOGOBと現役生が、15周年のお祝いをしてくれました。そのほか、約30年ぶりに前任校に着任した当時(まだぎりぎり20歳代でした)に出会った学生たち(自主ゼミをやっていました)との再会の機会もありました。

現在は、なかなか学生たちと落ち着いてつきあえる環境には、残念ながらありませんが、今秋にいくつかの大きな仕事の任期満了を迎えますので、少しは時間的な余裕が出るかもしれません。年賀状にも記しましたが、あと半年ほどなんとか踏ん張ってみます。

今年も、変わらぬご支援とご指導、ご交誼のほど、よろしくお願い致します。

 

 

15周年

img_7039-2先週土曜日10月29日は、恒例となったゼミのOGOB会でした。今年は15周年記念ということで、OGOBも加わって企画・準備にとりくんでくれました。今年の2月、『文学部案内』の座談会の収録のために、高木俊輔君(3期)、米川麻子君(6期)、永塚達大君(8期)、村木志穂君(12期)に三田に集まってもらいましたが、それが15周年企画のきっかけになり、彼らがOGOBの幹事として在学生と協力して進めてくれることになりました。

当日は、例年通り、昼の部は三田キャンパスの南館・カフェテリアで、夜の部はつるの屋さんで、それぞれ再会の時を楽しみました。今年は昼の部だけでなく、夜の部にも、家族で参加してくれる方々もいらっしゃいました。子どもたちだけでなく、それぞれの配偶者の方々にも集っていただいて、とても賑やかでした。両方あわせて、延べ人数では100名を超える参加者でした。img_7047-1

挨拶の時にも話しましたが、前任校に14年間務めて、2002年に慶應に赴任して、今年で15年目。学部ゼミの在学者・卒業生は、あわせて190名近くになっているようです。大学院ゼミの在学者・修了者・単位取得退学者も30名を超えました。私にとっても、ひとつの節目の年ということになります。教育活動はもちろんのこと、研究や校務、学会の仕事になんとかとりくめているのも、こうした学生・元学生たちの存在が励みになっていることをあらためて実感しました。

実行委員長で安定の司会者でもある高木君、義塾愛・松ゼミ愛を貫く永塚君の暗躍(笑)によって、サプライズ・ゲストも登場して(ほんとうに驚きました)、とimg_7063-1ても楽しくうれしい催しでした。また、プロのインタビュアーの仕事も生で見せていただきました(小島君ありがとう)。そして「記念品」もありがとう。圧巻は「アルバム」と「寄せ書き」(感謝状)。寄せ書き(130人分!)は、当日はサンフランシスコ勤務で出席できなかった米川君のご尽力によるものと、聞きました。ありがとう。あらためて卒業生幹事のみなさん、そして実行委員長を支えてくださってであろう、あゆみ夫人にも心から感謝申し上げます。また現役生幹事の宴会部、田崎千尋君、渕井亮太君、横井裕子君、またそれ以外にも当日など運営に協力してくれた現役生にもお礼を申し上げます。

OGOBのみんなは、リフレッシュできたでしょうか。あまり話せなかった人もいますが、次の再会の機会を楽しみにしています。松浦ゼミの16年目の深化・進化を暖かくかつ厳しく見守っていてください。みんな元気で!

(当日の写真は、Facebookでリスト「松浦ゼミ」限定で公開しています。このあと、「アルバム」と「寄せ書き」は、スキャンして、Facebookおよびこのサイトの「メディア」に掲載する予定です。ストレージの個別のリンクを知りたい方は、松浦までメールをください。)

学部ゼミ夏課題(2016年度)

提 出

4年生:2016年9月20日(火)23:59【厳守】
3年生:2016年10月18日(火)23:59【厳守】
本サイトの「メディア」にアップロードする(ファイル形式は、原則としてMS -Word文書ファイルとする)。

☆コメント締切は、当該論文「夏課題検討」発表の前の週のゼミ開始時(例:10月5日発表予定者の分のコメントは、9月28日ゼミ開始時までに)厳守。4年生はゼミ合宿の際に、相互に相談をして発表日を確定してください。

課 題

≪3年生対象≫

0.以下にあげるものをはじめとして、<論文の書き方>に関する参考書を複数通読すること。
1.研究課題を決める(卒論のテーマを意識しつつ)。
2.その課題に関連する参考文献(少なくとも50点)を検索し、リストを作成する。
(単行本、論文、資料など)
3.参考文献のうち、少なくとも10点について精読し、ノート(カード)をとる。
(ノートをもとに、それらの要約をまとめる。)
4.精読した文献から、設定した課題に関する現在の研究水準として、
–a) なにがどこまで明らかにされているのか、
–b) 対立する考え方(論争点)としてどのようなものがあるのか、
–c) 今後の研究課題としてなにが残されているのか、について確認する。
5.上記4に基づいて、自分の研究は、「なにについて」「どこまで」「どのように」して明らかにしようとするのか、
について考えをまとめる。
6.以上をふまえて、8,000〜12,000字程度の【論文】をまとめる。
論文には少なくとも、以下の諸点が含まれていなければならない。
–a) テーマ(タイトル)
–b) テーマの概要(上記5)
–c) なぜそのテーマを課題とするのか
–d) 先行研究の検討(上記4)
–e) テーマの具体的内容・展開
、今後の研究の見通し・計画・予定
–f) 参考文献リスト

≪4年生対象≫

0.The Craft of Researchの内容についてよく復習すること。
1.卒業論文の下書きにあたるものを、40,000字程度にまとめる(表題・アブストラクト・目次・注・参考文献一覧をつけたもの)。☆ただし字数を増やすことに腐心して、引用の継ぎ接ぎを重ねたノートのような「論文」にしないこと。字数は少なくてとも、論や章の筋立てが明確なものにすること。
2.章の構成の仕方、註のつけ方、参考文献の表記の方法などについては、各自、以下に示すような<論文の書き方>に関する書物を複数参考にして正確な様式を用いること。

<論文の書き方>に関する参考文献

※レポート(論文)の執筆にあたっては、必ず論文の書き方についての参考書を参照し、形式・内容の両面において学術論文の水準を満たすこと。
1.斉藤孝・西岡達裕『学術論文の技法』【新訂版】、日本エディタースクール出版部、2005。
2.櫻井雅夫『レポート・論文の書き方 上級』慶應義塾出版会、1998。
3.白井利明・高橋一郎『よくわかる卒論の書き方』ミネルヴァ書房、2008。
4.高崎みどり編著『大学生のための「論文」執筆の手引―卒論・レポート・演習発表の乗り切り方―』秀和システム、2010。
5.花井等・若松篤『論文の書き方マニュアル―ステップ式リサーチ戦略のすすめ―』有斐閣アルマ、1997。
6.戸田山和久『論文の教室―レポートから卒論まで―』NHKブックス、2002。

なお、上記参考文献は、あくまで論文執筆のための「参考」書である。必ずしたがうべきマニュアルのように扱うことのないように、注意すること。

註や文献の表記の仕方

※引用・参考文献の出典の表記の仕方には、大きく2種類ある。これらの方式を混合させないこと
1.脚注/巻・章・節末注(Notes and bibliography)方式:本文中の該当箇所に右肩に小さく番号をつけ(括弧をつけることもある)、それに対応して注をつける。
2.著者名・発行年(The author-date system)方式:本文中の該当箇所に(著者名 発行年、頁数)を入れ込み、巻末に参考文献一覧をつけ、照合可能とする。文献出典以外の注は、1と同様の方式でつける。
なお表記方法の細かい点については、<論文の書き方>の本でも必ずしも一致していないところもある。一つの論文のなかで、整合性(統一)がとれていればよい。

※英文文献の表記に関しては、The Chicago Manual of Style: The Essenntial Guide for Writers, Editors, and Publishers. 15th edition. Chicago: The University of Chicago Press, 2003. の主として16-17章(pp.593-754)を参照すること(最新版は、16th edition)。上記の1と2の区別についても詳細な約束事についての記述がある。それらは、日本語の註 や文献表記にもある程度応用できる。(大学院進学予定者は、一度は目を通しておくこと。)現在は、The Chicago Manual of Style Online (http://www.chicagomanualofstyle.org/home.html)としても、手軽に利用できる。

以上

春課題:学部ゼミ新4年生(14期生=2015年度3年生)

提 出

2016年4月26日(火)
学部新4年生は、期日までに、以下の課題論文(卒論草稿)を本サイトの「メディア」にアップロードしてください(ファイル形式は、原則としてMS -Word文書ファイルとする)。

課題論文

以下の内容を、すべて含むものとします。

1.テーマ(仮タイトル)=内容を的確にあらわし、かつ魅力的なもの

2.アブストラクト=ねらい・方法・概要などを1200字以内にまとめる

3.プロット=目次案(構成案)

4.ラフ・ドラフト(20,000字程度)=いずれかの章もしくは全体についての草稿

5.参考文献一覧

<論文の書き方>に関する参考文献

※レポート(論文)の執筆にあたっては、必ず論文の書き方についての参考書を参照し、形式・内容の両面において学術論文の水準を満たすこと。
1.斉藤孝・西岡達裕『学術論文の技法』【新訂版】、日本エディタースクール出版部、2005。
2.櫻井雅夫『レポート・論文の書き方 上級』慶應義塾出版会、1998。
3.白井利明・高橋一郎『よくわかる卒論の書き方』ミネルヴァ書房、2008。
4.高崎みどり編著『大学生のための「論文」執筆の手引―卒論・レポート・演習発表の乗り切り方―』秀和システム、2010。
5.花井等・若松篤『論文の書き方マニュアル―ステップ式リサーチ戦略のすすめ―』有斐閣アルマ、1997。
6.戸田山和久『論文の教室―レポートから卒論まで―』NHKブックス、2002。

なお、上記参考文献は、あくまで論文執筆のための「参考」書である。必ずしたがうべきマニュアルのように扱うことのないように、注意すること。

註や文献の表記の仕方

※引用・参考文献の出典の表記の仕方には、大きく2種類ある。これらの方式を混合させないこと。
1.脚注/巻・章・節末注(Notes and Bibliography)方式:本文中の該当箇所に右肩に小さく番号をつけ(括弧をつけることもある)、それに対応して注をつける。
2.著者名・発行年(Author-Date References)方式:本文中の該当箇所に(著者名 発行年、頁数)を入れ込み、巻末に参考文献一覧をつけ、照合可能とする。文献出典以外の注は、1と同様の方式でつける。
なお表記方法の細かい点については、<論文の書き方>の本でも必ずしも一致していないところもある。一つの論文のなかで、整合性(統一)がとれていればよい。

※英文文献の表記に関しては、The Chicago Manual of Style: The Essential Guide for Writers, Editors, and Publishers. 16th edition. Chicago: The University of Chicago Press, 2010. の主として14-15章(pp.653-810)を参照すること。上記の1と2の区別についても詳細な約束事についての記述がある。それらは、日本語の註 や文献表記にもある程度応用できる。(大学院進学予定者は、一度は目を通しておくこと。)現在は、The Chicago Manual of Style Online (http://www.chicagomanualofstyle.org/home.html)としても、手軽に利用できる。

以上

迎春 2016

関東では、晴天の元旦を迎えました。北風が少し冷たいですが、、、。
皆様は、いかがお過ごしでしょうか。
年賀2016a昨年のお正月は、喪中にあたりましたので、新年のご挨拶は控えさせていただきました。もっとも今年も、前々から予告しておりましたように、個人としてのお年賀状(郵便)はお送りせずに、WebやMailでご挨拶を申しあげることにさせていただきます。失礼をお許しいただければ、と存じます。

振り返ると2015年は、私自身も、また家族にとってもさまざまな変化のあった1年でした。
春には2度、アメリカに行く機会がありました。3月は、ずっと気になっていたネイティヴ・アメリカンの足跡をたずねて、南西部へ。4月には、懐かしのシカゴ。アメリカ教育学会(AERA)の大会と世界教育学会の理事会(WERA)に参加してきました。もちろんハイド・パークにも。4月でも、というかやはり予想通り、小雪混じりの天候にも遭遇しました。シカゴでは同道した家族がアクシデントにも見舞われ、住み慣れた場所だからこそ、油断せずに、安全に気をつけなければならないことを学びました。それでも家族それぞれに、第二の故郷シカゴの街の再訪を楽しみました。

2015年の前半は、学部の仕事としては、創設125年の諸行事、特に6月に開催された記念講演会・シンポジウムが大きかったです。一連の記念行事を通して、あらためて文学部の学術の幅広さと奥深さ、そして底力を実感することができました。
そして後半、、、。7月1日の「選挙」で、まったく予定が狂ってしまいました。その後の半年間は、常に緊張しながら過ごしてきたように思います。就任後3ヵ月経ちましたが、幸い、日吉主任、学部長補佐、学部長秘書、三田・日吉の両学習指導主任、関連する二つの大学院の研究科委員長、そして「地元」の教育学専攻をはじめとする多くの方々のあたたかいサポートを得て、私でもなんとかかんとか重責を担うことができているように思われます。ほんとうにありがとうございます。そして今後ともよろしくお願い致します。
ご存知のように、日本の人文学・社会科学の学術にかかわる環境には厳しいものがあります。これからも高大接続改革や教員養成制度改革など、喫緊に対応しなければならない課題も厳しく迫ってきています。いまこそ慶應義塾の文学部がやらなければならないこと、できることがあるように思えます。引き続き周囲の協力を得ながら、立ち向かってゆきたいと思います。
そして校務の多忙さのしわ寄せは、どうしても担当する大学院生や学部学生に及んでしまいます。院生の進路や学部ゼミの運営など、悩むことも多く、2016年の課題のひとつです。ただ、毎年OGOB会には多くの卒業生が駆けつけてくれるなど、励まされることも少なくなく、できる限りの力は注ぎたいと思っています。(ただ、なんとか、自立してほしい、とは思うけど、、、。)

学会関係では、9月にようやく教育思想史学会会長として、3年間の任期を終えることができました。「歴史」(と「比較」)へのこだわり、アクチュアリティの追求、学会間連携など、いくつかテーマを掲げましたが、こちらも事務局スタッフや理事会、会員のみなさんの協力を得て、ある程度のことは達成できたのではないか、と思っています。ただし積み残した仕事も。『教育思想事典』増補の編集については持ち越しです。こちらも多くの執筆者の協力を得ながら、2016年半ばには、ようやく形にできる見通しです。
このほか昨年後半からは、教育哲学会の機関誌編集委員長、そして(こちらはまったくの想定外だったのですが)日本教育学会の機関誌編集委員長としても責任を担うことになりました。日本教育学会は、国際交流にもかかわってきているので、世界教育学会(日本開催)のことなども課題となっています。いずれにせよ、学部長職とともに、なんとか2年間の任期の責を果たしたいと思います。

家族に関しては、みな健康で過ごせたことに感謝しています。愚息は、就職も希望通りに決まり、おそらく今年の4月からは家を離れることになります(とは言っても、すでにあんまり家に帰ってきませんが)。4年間とりくんだ「●●実」も、最後の年にはそれなりの責任を果たせたようにきいています。妻の仕事も順調なようで、2016年はひょっとしたらステップ・アップもあるかもしれません。いつも彼女のフットワークの軽さには脱帽しますが、強盗に襲われない程度に、楽しく世界の各地を闊歩してほしいと思っています。

年賀はがきには書ききれない近況報告となりました。
こんな私(たち)ですが、友人、職場などの関係者のみなさんに支えられながら、新たな気持ちで新年に向かってゆきたいと思います。
どうぞ、今年もよろしくお願い致します。
そして、皆様の新年もすばらしい一年となりますように。

2016年元旦