「学識」研究の論点と文献(中村)

『大学の自治』田中耕太郎、末川博、我妻栄、大内兵衛、宮沢俊義 朝日新聞社1963
大学の自治という観点から、大学教員の在り方を考えることもできるとおもい、挙げてみました。本書は座談会形式で、過去の事件(戦前の七博士事件以降)を振り返っているため、厳密性に問題があるかもしれませんが、各事件の同時代人がどう受けとめていたかを知ることができるという点では、利点もあるかとおもいます。全員で読み進めるのに耐え得ないかもしれませんが、「大学の自治」という問題を概観するには資するところがないとは言えないかとおもいました。また、下記の本は、本書で取り上げられた事件について詳しく述べられています。
伊ヶ崎暁生『大学自治の歴史』新日本新書 1965