最後の授業

本日、最終講義いや最終授業でした。ICUの話です。途中、在外研究時には中断しましたが、かれこれ25年、ずっと非常勤で授業を担当していました。ここ数年、毎年、「今年でやめる」と言い続け、それでも慰留に屈してまた三鷹にやってくる、という「オオカミおじさん」の繰り返しでしたが、今年こそ、本当に最後となりました。秋学期は学部の「研究」でしたが、履修者の倍のリピーターの院生や学部生が参集してくれて、みんなでデューイを読みました。

パッケージ化されていまや陳腐な概念になってしまったCritical Thinkingや「思考力」などのことばが流行る前から、この大学の学生は、一つの概念にこだわり、仲間と議論しながら、深く深く考える、という学問の基本を実践する人たちでした。今年もおもしろかったです。慶應では、学部ゼミも大学院ゼミも、いまは人数が多いので、ICUでのディスカッションは私にとっても、とても刺激的でした。やっぱり、ゼミの適正規模ってあるよね。

「また来てください」とのことばとともにいただいた花束。たぶんもうICUに戻ることはないと思いますが(ゴメン!)、ここ数年の履修者を含めて、ICUの25年間で出会った学生は、私の研究教育の財産です。ありがとう。

今日は補講で遅くなりましたので、「打ち上げ」は来週、新宿で。とても楽しみにしています。
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