学事日程上は本日より授業開始。同時に校務も開始。
Facebook(個人ページ)や年賀状の信念の新年のあいさつで、教育・研究・社会貢献のバランスをとりたい、という趣旨の文を書いたこともあって、ここで一度、昨年の主な仕事を振り返ってみる。文字通りの自己点検・評価の意味も込めて。
公刊された著作物
・「挑戦」『教育思想史学会 News Letter』第58号、2013年2月4日。
・「大学—脱・機能主義の大学像に向けて」、森田尚人・森田伸子編『教育思想史で読む現代教育』(第3章)、勁草書房、2013年3月25日。
・「課題研究に関する総括的報告」(「課題研究:国家と教育」、森川直との共著)『教育哲学研究』第107号、教育哲学会、2013年5月10日。
・「「知的コミュニティ」としての大学はどのようにして可能になるのか—ロバート・M・ハッチンズの挑戦—」(会長就任論文)『近代教育フォーラム』第22号、教育思想史学会、2013年9月14日。
・「脱・機能主義の大学像を求めて」(シンポジウム:「「大学の危機」を思想史が問う」報告論文)『近代教育フォーラム』第22号、教育思想史学会、2013年9月14日。
・「教育と成長」高桑和巳編『成長—生命の教養学Ⅸ』(慶應義塾大学教養研究センター・極東証券寄附講座)慶應義塾大学出版会、2013年9月30日。
学会発表等・講演ほか
・「佐藤仁『現代米国における教員養成評価制度の研究—アクレディテーションの展開過程—』(多賀出版、2012)を読む」アメリカ教育史研究会・全体研究集会(名古屋市)、2013年1月14日。
・「大学史におけるschool of educationの位置—シカゴ大学を事例として—」日本教育学会・第72回大会・ラウンドテーブル「大学と教員養成—アメリカ教育史の観点から—」(企画・報告)(一橋大学) 、2013年8月28日。
・テーマ型研究発表部会「高等教育改革と質保証」(コーディネイト・司会)日本教育学会・第72回大会(一橋大学)、2013年8月29日。
・シンポジウム「教員養成と教育思想史」(司会)教育思想史学会・第23回大会(慶應義塾大学)、2013年9月14日。
・「「大学の危機」を問うた後に」教育思想史学会・第23回大会・コロキウム「「高等」教育とはなにか—思想史が問う—」(企画・報告)、慶應義塾大学、2013年9月15日。
・ラウンドテーブル「教育哲学の<これから>—若手研究者の立場から—」(企画・司会)教育哲学会・第56回大会(神戸親和女子大学)、2013年10月13日。
・「リベラル・アーツと教育—その危険な関係—」茨城大学・大学教育講演会、2013年10月23日。
・「「リベラル・アーツ」と「教養教育」のあいだ」青山学院女子短期大学・総合文化研究所・研究プロジェクト「リベラル・アーツの比較研究」2013年度第1回講演会、2013年12月17日。
学会・社会的活動
・日本教育学会・法人理事/機関誌編集副委員長/国際交流担当
・教育思想史学会・会長/理事
・教育哲学会・事務局長(2013年10月まで)/常任理事/機関誌編集副委員長
・日本デューイ学会・理事
・日本学術会議・連携会員
・日本学術会議・教育関連学会連絡協議会・運営委員
・教育学関連学会共同シンポジウム企画フォーラム・世話人
校務
・役職:文学部長補佐
・全学的委員:大学評議会・委員、大学教育委員会・委員、入学広報委員会・委員、学事日程見直しWG・委員
・(学部内委員はあまりにも多いので省略)
担当授業
・慶應義塾大学/文学部:「比較教育学Ⅰ・Ⅱ」「教育学研究会Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ」「教育学演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ」(ゼミ指導学生:3年生11名、4年生20名)
・慶應義塾大学大学院/社会学研究科:「教育学演習(修士)/教育学特殊演習(後期博士)」「比較教育学演習(修士)/比較教育学特殊演習(後期博士)」「比較教育学特論Ⅰ(修士)/「比較教育学特殊演習Ⅰ(後期博士)」(ゼミ指導学生:修士課程5名、後期博士課程5名)
・国際基督教大学大学院/アーツ・サイエンス研究科:「教育哲学—理念と発展」「教育発展の思想的背景(演習)」
・国際基督教大学/教養学部:「教育哲学研究」
・立教大学/全学共通カリキュラム:「大学と多文化共生」
仕事の内容は、今年も大きくは変わらないだろう。研究上は、長年抱えてきている(少なからぬ)仕事に結着をつけなければならないが、、、。やはりここ数年、校務と学会関係の仕事が他を圧迫している。ただ昨年は、シカゴからもちかえった史料を使って、いくつかの成果を出せたのが、せめてもの救いだった。その流れは今年のできるだけ継続・発展させてゆきたい。との新年の決意!