『対話の向こうの大学像』が刊行されました!

0286170 岩波書店から刊行されてきた「シリーズ 大学」の第7巻『対話の向こうの大学像』が刊行されました。この巻でシリーズは完結です。

==岩波書店のサイトより==
「開かれた大学論」のために設定した最終巻では,今後のありうべき大学像,知の変容と大学ランキング症候群のゆくえ,経済界が大学に望む人材育成,行政による財政支援の論理など,重要テーマについて研究者,財界人,現役財務官僚らと討論.各巻の論点を振り返りながら,シリーズ全体を総括する.[寄稿と座談会への参加=松浦良充・小林信一・神田眞人・浦野光人]

https://www.iwanami.co.jp/cgi-bin/isearch?head=y&isbn=ISBN4-00-028617

2013年の仕事

学事日程上は本日より授業開始。同時に校務も開始。
Facebook(個人ページ)や年賀状の信念の新年のあいさつで、教育・研究・社会貢献のバランスをとりたい、という趣旨の文を書いたこともあって、ここで一度、昨年の主な仕事を振り返ってみる。文字通りの自己点検・評価の意味も込めて。


公刊された著作物

・「挑戦」『教育思想史学会 News Letter』第58号、2013年2月4日。
・「大学—脱・機能主義の大学像に向けて」、森田尚人・森田伸子編『教育思想史で読む現代教育』(第3章)、勁草書房、2013年3月25日。
・「課題研究に関する総括的報告」(「課題研究:国家と教育」、森川直との共著)『教育哲学研究』第107号、教育哲学会、2013年5月10日。
・「「知的コミュニティ」としての大学はどのようにして可能になるのか—ロバート・M・ハッチンズの挑戦—」(会長就任論文)『近代教育フォーラム』第22号、教育思想史学会、2013年9月14日。
・「脱・機能主義の大学像を求めて」(シンポジウム:「「大学の危機」を思想史が問う」報告論文)『近代教育フォーラム』第22号、教育思想史学会、2013年9月14日。
・「教育と成長」高桑和巳編『成長—生命の教養学Ⅸ』(慶應義塾大学教養研究センター・極東証券寄附講座)慶應義塾大学出版会、2013年9月30日。

学会発表等・講演ほか

・「佐藤仁『現代米国における教員養成評価制度の研究—アクレディテーションの展開過程—』(多賀出版、2012)を読む」アメリカ教育史研究会・全体研究集会(名古屋市)、2013年1月14日。
・「大学史におけるschool of educationの位置 —シカゴ大学を事例として—」日本教育学会・第72回大会・ラウンドテーブル「大学と教員養成—アメリカ教育史の観点から—」(企画・報告)(一橋大学) 、2013年8月28日。
・テーマ型研究発表部会「高等教育改革と質保証」(コーディネイト・司会)日本教育学会・第72回大会(一橋大学)、2013年8月29日。
・シンポジウム「教員養成と教育思想史」(司会)教育思想史学会・第23回大会(慶應義塾大学)、2013年9月14日。
・「「大学の危機」を問うた後に」教育思想史学会・第23回大会・コロキウム「「高等」教育とはなにか—思想史が問う—」(企画・報告)、慶應義塾大学、2013年9月15日。
・ラウンドテーブル「教育哲学の<これから>—若手研究者の立場から—」(企画・司会)教育哲学会・第56回大会(神戸親和女子大学)、2013年10月13日。
・「リベラル・アーツと教育—その危険な関係—」茨城大学・大学教育講演会、2013年10月23日。
・「「リベラル・アーツ」と「教養教育」のあいだ」
青山学院女子短期大学・総合文化研究所・研究プロジェクト「リベラル・アーツの比較研究」2013年度第1回講演会、2013年12月17日。

学会・社会的活動

・日本教育学会・法人理事/機関誌編集副委員長/国際交流担当
・教育思想史学会・会長/理事
・教育哲学会・事務局長(2013年10月まで)/常任理事/機関誌編集副委員長
・日本デューイ学会・理事
・日本学術会議・連携会員
・日本学術会議・教育関連学会連絡協議会・運営委員
・教育学関連学会共同シンポジウム企画フォーラム・世話人

校務

・役職:文学部長補佐
・全学的委員:大学評議会・委員、大学教育委員会・委員、入学広報委員会・委員、学事日程見直しWG・委員
・(学部内委員はあまりにも多いので省略)

 担当授業

・慶應義塾大学/文学部:「比較教育学Ⅰ・Ⅱ」「教育学研究会Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ」「教育学演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ」(ゼミ指導学生:3年生11名、4年生20名)
・慶應義塾大学大学院/社会学研究科:「教育学演習(修士)/教育学特殊演習(後期博士)」「比較教育学演習(修士)/比較教育学特殊演習(後期博士)」「比較教育学特論Ⅰ(修士)/「比較教育学特殊演習Ⅰ(後期博士)」(ゼミ指導学生:修士課程5名、後期博士課程5名)

・国際基督教大学大学院/アーツ・サイエンス研究科:「教育哲学—理念と発展」「教育発展の思想的背景(演習)」
・国際基督教大学/教養学部:「教育哲学研究」
・立教大学/全学共通カリキュラム:「大学と多文化共生」


仕事の内容は、今年も大きくは変わらないだろう。研究上は、長年抱えてきている(少なからぬ)仕事に結着をつけなければならないが、、、。やはりここ数年、校務と学会関係の仕事が他を圧迫している。ただ昨年は、シカゴからもちかえった史料を使って、いくつかの成果を出せたのが、せめてもの救いだった。その流れは今年のできるだけ継続・発展させてゆきたい。との新年の決意!

新年のごあいさつ

新しい年を迎えました。
4年生は卒論に奮闘していることと思います。
私の方は、この1年も、校務や学会の仕事など、あいかわらずドタバタした日々を過ごすことになると思います。少しでも学生と一緒にいられる時間を増やしたいと思っているのですが、、、。
今年もよろしくお願いします。

松浦良充

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学部ゼミ夏課題(2013年度)

提 出

2013年9月7日(土)
本サイトの「メディア」にアップロードする(ファイル形式は、原則としてMS -Word文書ファイルとする)。

課 題

≪3年生対象≫

0.以下にあげるものをはじめとして、<論文の書き方>に関する参考書を複数通読すること。
1.研究課題を決める(卒論のテーマを意識しつつ)。
2.その課題に関連する参考文献(少なくとも50点)を検索し、リストを作成する。
(単行本、論文、資料など)
3.参考文献のうち、少なくとも10点について精読し、ノート(カード)をとる。
(ノートをもとに、それらの要約をまとめる。)
4.精読した文献から、設定した課題に関する現在の研究水準として、
–a) なにがどこまで明らかにされているのか、
–b) 対立する考え方(論争点)としてどのようなものがあるのか、
–c) 今後の研究課題としてなにが残されているのか、について確認する。
5.上記4に基づいて、自分の研究は、「なにについて」「どこまで」「どのように」して明らかにしようとするのか、
について考えをまとめる。
6.以上をふまえて、8,000〜12,000字程度の【論文】をまとめる。
論文には少なくとも、以下の諸点が含まれていなければならない。
–a) テーマ(タイトル)
–b) テーマの概要(上記5)
–c) なぜそのテーマを課題とするのか
–d) 先行研究の検討(上記4)
–e) テーマの具体的内容・展開
?今後の研究の見通し・計画・予定
–f) 参考文献リスト

≪4年生対象≫

0.The Craft of Researchの内容についてよく復習すること。
1.卒業論文の下書きにあたるものを、40,000字程度にまとめる(表題・アブストラクト・目次・注・参考文献一覧をつけたもの)。
2.章の構成の仕方、註のつけ方、参考文献の表記の方法などについては、各自、以下に示すような<論文の書き方>に関する書物を複数参考にして正確な様式を用いること。

<論文の書き方>に関する参考文献

※レポート(論文)の執筆にあたっては、必ず論文の書き方についての参考書を参照し、形式・内容の両面において学術論文の水準を満たすこと。
1.斉藤孝・西岡達裕『学術論文の技法』【新訂版】、日本エディタースクール出版部、2005。
2.櫻井雅夫『レポート・論文の書き方 上級』慶應義塾出版会、1998。
3.白井利明・高橋一郎『よくわかる卒論の書き方』ミネルヴァ書房、2008。
4.高崎みどり編著『大学生のための「論文」執筆の手引―卒論・レポート・演習発表の乗り切り方―』秀和システム、2010。
5.花井等・若松篤『論文の書き方マニュアル―ステップ式リサーチ戦略のすすめ―』有斐閣アルマ、1997。
6.戸田山和久『論文の教室―レポートから卒論まで―』NHKブックス、2002。

なお、上記参考文献は、あくまで論文執筆のための「参考」書である。必ずしたがうべきマニュアルのように扱うことのないように、注意すること。

註や文献の表記の仕方

※引用・参考文献の出典の表記の仕方には、大きく2種類ある。これらの方式を混合させないこと。
1.脚注/巻・章・節末注(Notes and bibliography)方式:本文中の該当箇所に右肩に小さく番号をつけ(括弧をつけることもある)、それに対応して注をつける。
2.著者名・発行年(The author-date system)方式:本文中の該当箇所に(著者名 発行年、頁数)を入れ込み、巻末に参考文献一覧をつけ、照合可能とする。文献出典以外の注は、1と同様の方式でつける。
なお表記方法の細かい点については、<論文の書き方>の本でも必ずしも一致していないところもある。一つの論文のなかで、整合性(統一)がとれていればよい。

※英文文献の表記に関しては、The Chicago Manual of Style: The Essenntial Guide for Writers, Editors, and Publishers. 15th edition. Chicago: The University of Chicago Press, 2003. の主として16-17章(pp.593-754)を参照すること(最新版は、16th edition)。上記の1と2の区別についても詳細な約束事についての記述がある。それらは、日本語の註 や文献表記にもある程度応用できる。(大学院進学予定者は、一度は目を通しておくこと。)現在は、The Chicago Manual of Style Online (http://www.chicagomanualofstyle.org/home.html)としても、手軽に利用できる。

以上

春課題:学部ゼミ新4年生(11期生=2012年度3年生)

提 出

2013年4月23日(火)
学部新4年生は、期日までに、以下の課題論文(卒論草稿)を本サイトの「メディア」にアップロードしてください(ファイル形式は、原則としてMS -Word文書ファイルとする)。

課題論文

以下の内容を、すべて含むものとします。

1.テーマ(仮タイトル)=内容を的確にあらわし、かつ魅力的なもの

2.アブストラクト=ねらい・方法・概要などを1200字以内にまとめる

3.プロット=目次にあたる構成案

4.ラフ・ドラフト(20,000字程度)=いずれかの章もしくは全体についての草稿

5.参考文献一覧

<論文の書き方>に関する参考文献

※レポート(論文)の執筆にあたっては、必ず論文の書き方についての参考書を参照し、形式・内容の両面において学術論文の水準を満たすこと。また必要に応じて、The Craft of Researchを復習すること。
1.斉藤孝・西岡達裕『学術論文の技法』【新訂版】、日本エディタースクール出版部、2005。
2.櫻井雅夫『レポート・論文の書き方 上級』慶應義塾出版会、1998。
3.白井利明・高橋一郎『よくわかる卒論の書き方』ミネルヴァ書房、2008。
4.高崎みどり編著『大学生のための「論文」執筆の手引―卒論・レポート・演習発表の乗り切り方―』秀和システム、2010。
5.花井等・若松篤『論文の書き方マニュアル―ステップ式リサーチ戦略のすすめ―』有斐閣アルマ、1997。
6.戸田山和久『論文の教室―レポートから卒論まで―』NHKブックス、2002。

なお、上記参考文献は、あくまで論文執筆のための「参考」書である。必ずしたがうべきマニュアルのように扱うことのないように、注意すること。

註や文献の表記の仕方

※引用・参考文献の出典の表記の仕方には、大きく2種類ある。これらの方式を混合させないこと。
1.脚注/巻・章・節末注(Notes and bibliography)方式:本文中の該当箇所に右肩に小さく番号をつけ(括弧をつけることもある)、それに対応して注をつける。
2.著者名・発行年(The author-date system)方式:本文中の該当箇所に(著者名 発行年、頁数)を入れ込み、巻末に参考文献一覧をつけ、照合可能とする。文献出典以外の注は、1と同様の方式でつける。
なお表記方法の細かい点については、<論文の書き方>の本でも必ずしも一致していないところもある。一つの論文のなかで、整合性(統一)がとれていればよい。

※英文文献の表記に関しては、The Chicago Manual of Style: The Essenntial Guide for Writers, Editors, and Publishers. 15th edition. Chicago: The University of Chicago Press, 2003. の主として16-17章(pp.593-754)を参照すること(最新版は、16th edition)。上記の1と2の区別についても詳細な約束事についての記述がある。それらは、日本語の註 や文献表記にもある程度応用できる。(大学院進学予定者は、一度は目を通しておくこと。)現在は、The Chicago Manual of Style Online (http://www.chicagomanualofstyle.org/home.html)としても、手軽に利用できる。

以上