【大学院ゼミ】ポスト・ボイヤーの大学教授職論研究17 1116議事録(間篠 )

<Boyerび知識観、発見の学識について>
・Boyerの考える発見の学識は、Scholarship Reconsidered(1990)以降、変化しているのではないか
・A Community of Scholars(1994)やScholarship Engagement(1995)を読むと、議論が発展しているように思える
Scholarship ReconsideredにはDonald Schönへの直接的な言及はないが、A Community of ScholarsやScholarship EngagementにはSchönへの言及がある(ただし、応用の学識の文脈)
・Boyerは触れていないが、1990年代前半には、社会的な問題を重視ようとする科学研究の枠組みが生まれてきていた(ex.Michael Gibbonsのモード論)
<当日の議論で出た意見>
・Post-Boyerのscholarship論者の中には、従来のdiscipline肯定派と否定派がいるのではないか
・Boyerの4つのscholarshipは、全て目的語にknowledgeを取るものだが、engagementはそうではない。このことから、scholarship of engagementは4つのscholarshipとは性質が異なるものだと考えられるのではないか

・scholarship of engagemetは、scholarship of applicationの発展形と捉えるのではなく、4つのscholarshipを包括するものとして考えるべきではないか

 

<今後の予定>
・これまでの議論を踏まえ、再度Post-Boyerのscholarship論を検討する
11月30日:
・Post-BoyerのScholarship論の全体的な(4つのscholarship全ての)検討
  使用文献:O’Meara, KerryAnn, and R. Eugene Rice. 2005. Faculty priorities reconsidered: rewarding multiple forms of scholarship. San Francisco: Jossey-Bass.の第2章
  発表担当:間篠
・Scholarship of Engagementを検討するための資料の選定
12月7日:
・Scholarship of Teachig and Learningの検討
  使用文献:Hutchings, Pat, Mary Taylor Huber, and Anthony Ciccone. 2011. The scholarship of teaching and learning reconsidered: institutional integration and impact. San Francisco, CA: Jossey-Bass.の第1章
  発表担当:Zhai
12月14日
・Scholarship of Engagementの検討
  使用文献:11月30日に決定
  発表担当:未定
12月21日
・Post-BoyerのScholarship論に関する全体的な討論
・文章化のための構成の検討
以上